コーデックスの冬支度

夏型コーデックスは気温が高い間だけ葉を繁らせて成長し、冬は葉を落として休眠に入ります。水を吸えない休眠中に灌水すると根が腐って枯れるため、だんだん水分がなくなってシワができてきても、水をあげたくなるのを春まで我慢します。

パキポディウム・グラキリウスはきれいな黄色に紅葉した後、ここ数日で1/3ほど葉を残して落葉しました。アデニウム・アラビカムはまだ青々としたままで、全く落葉の気配はありません。種類によって休眠入りのタイミングはかなり違うようです。

パキポディウム・グラキリウスの葉はこの1週間でほとんど落ちました。水やり停止して冬籠に入ります。
アデニウム・アラビカムは半年ほど前に雹に打たれてボロボロになりましたが、こんなに元気に復活しました。

ここ2、3年、夏に種を蒔いて、冬を迎える頃にはほんの豆粒くらいの芽だったパキポディウムなどがたくさんあったので、無事に冬越しができるようにと手製の温室に入れていました。

この温室は角材で作った骨組みにポリカーボネート板をはめ込んで作りました。天井には植物用LED、底部には爬虫類飼育用のシート型ヒーターを備え、外気温プラス7℃くらいに保つことができます。植物の蒸散に欠かせない空気の流れを作るためにファンも入れてあります。これで小さな実生苗の冬越を2年行っていて、夏型コーデックスも休眠せずに成長して、どれも立派になってくれました。

加温しないと枯れるような特別寒さに弱い種類は育てていないのと、実生の1年生はいないため、今年はヒーターは入れないで行ってみようと思います。

今は日当たりの良い窓際に置ききれなくなった分を収容する箱として使用中。どれも種から育った苗で、温室で冬を越しました。