デ・キリコといえば、長く伸びた影が落ちた誰もいない広場など、不思議な、そしてちょっと不安になる絵を描いた人です。神戸市立博物館で開催中のデ・キリコ展へ行ってきました。
ギリシャ生まれだったとは知りませんでした。作品にギリシャの物語のモチーフが多いのはそのためかもしれません。
写真を撮ってOKかどうかは作品ごとにパネルで表示されています。私は普段絵の写真は撮らないのですが、「バラ色の塔のあるイタリア広場」という作品が気に入って写真に収めたら、それはNGな作品でスタッフの方に注意されてしまいました。すぐに消しました。すみません。
今回気に入った絵は「オデュッセウスの帰還」です。英雄オデュッセウスはトロイア戦争に遠征して10年間戦った後、帰りの航海で色々トラブルが起きてしまい、故郷に辿り着くのにまたまた10年かかってしまいます。そんな長大な旅路が部屋の中に収まっているのが良いですね。
この絵を紹介した理由の一つは、私がその10年の旅路の物語「オデュッセイア」マニアであることです。もう一つの理由は…間違って写真を撮ってしまった例の作品が部屋の左側の壁に掛かっていることです!