売れなかった画家の絵を鑑賞

この群青色の夜空を見られただけで来た甲斐はありました。

神戸市立博物館でゴッホの展覧会が開催されています。「夜のカフェテラス」を最前列で見るには展示室内で長い行列に並ぶ必要があります。しかし並んだ場合、絵の前で立ち止まれる時間はごくわずかで、すぐに進まないといけません。

そこで私は並ぶことはせず、少し後ろから鑑賞しました。これだと少し距離はありますが比較的ゆっくり観ていられます。

「夜のカフェテラス」初めて実物を拝見できました。

しかし、短い生涯に約2000枚の絵を描いた一方、ゴッホが生きている間に売れたのは「赤い葡萄畑」という絵1枚きりだったというのは驚愕です。

当時は醜悪な絵を描く画家だと言われ見向きもされなかったゴッホですが、今は誰が観てもその絵から力、光、美しさを感じると思います。これは19世紀の人々がゴッホの先進性に追いつけなかったということですね。私たちの審美眼や価値観がいかに時代によって作られているに過ぎないかを示す話だと思います。

数年前に「タローマン」にはまったのをきっかけに岡本太郎の本を読み漁り、「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」を知りました。これは時代によって変わる価値観などにとらわれず創作しろということでもあるのでしょうね。

画家としては不遇だったゴッホの自画像。