予約した新幹線まで時間の余裕ができたので、東京駅すぐ近くのアーティゾン美術館に立ち寄りました。ブリジストン美術館だった頃以来の訪問です。昔の重厚な建物も良かったですが、今は開放的でおしゃれな建物になっていたのにはびっくりです。
思いがけず鳥獣戯画を見ることができました。なかなか見られない京都・高山寺にある本体の一部だった断簡です。この短い一場面だけでもキャラクターの動きや表情など十分に楽しめます。
猿はなぜ耳を塞いで鹿を追いかけてるのだろうと娘に訊くと、烏帽子が落ちないように押さえてるんだよ、とのこと。曰く、平安時代、烏帽子を外した姿を人に見られるのは大変に恥ずかしいことだったそう。なるほど。そうすると右側の猿は烏帽子が落ちてしまって凹んでいるのかもしれません。
目当てにしていたピカソ、マティス、カンディンスキーや古賀春江などの作品にもじっくりと対面できました。やはり素晴らしい美術館です。入館は時間枠ごとの予約制なので、混み合うことなく鑑賞できるのも良いですね。