シドニーのパイロン展望台へなかなか行けない話

街の中にある観光名所なのに入り口にたどり着くのがこれほど難しい場所は初めてです。

シドニー湾を跨いで架かっているハーバーブリッジの両側にあるパイロン(主塔)のうち、南側のてっぺん付近が展望台になってます。これがパイロン展望台で、そこからはシドニーの街の素晴らしい眺めが見られるということで行ってみました。

ハーバーブリッジとパイロン自体はとても目立つので、その下へ行くのは簡単なのですが、入り口はそこにはありません。人に聞いて探し回りましたが、地元の人も知らないという人ばかりです。

散々調べて歩き回った結果、なんと入り口はパイロンからは500mほど離れた目立たない通りにあることが分かりました。住所で言えば12 Argyle Street 付近に、下の写真のような”Argyle Stairs”と表示された古めかしい階段の入り口があります。

その階段を登ってCumberland Streetを横断した先に次のようなゲートがあり、これが”Bridge Stairs”という階段になっています。これを登ると橋につながる高架道路脇の歩道に出て、あとはパイロンまでそのまま高架の上を歩いていくという仕組みになっていました。

こうやってたどり着いて登った展望台からの眺めは疲れを吹き飛ばしてくれるものでした。展望台はそれほど多くの人は来ていないし、こういう行きにくい観光地というのも悪くありません。

展望台の入り口を探して歩いている間、古い街並みを見つけました。Lower Fort Streetというあたりで、とても手の込んだデザインのフェンスのある2階建ての家が立ち並ぶエリアです。近代的なビルが立ち並ぶシドニーにもこういう古い街並みがひっそりとあるのですね。迷ってもこういう発見があるのが旅の良いところです。