台北
台湾にやってきたのは故宮博物院が目当てです。

館内は中国文明5000年の誇る宝物の洪水ですぐに感覚が麻痺してきます。
そんな中でも衝撃的なのが「象牙雕鏤空人物套球」です。19世紀の清の時代に作られたこの品は、象牙の塊から18層重なった球殻を継ぎ目なく削り出したもので、何とそれぞれが独立に回転できるのです!信じがたい技です。


紀元前十数世紀からの青銅器のコレクションが非常に充実しています。次の写真は故宮三宝の一つに数えられるという「毛公鼎」。日本では土器しか作れず、文字もなかった時代ですが、その頃すでにこんな巨大な金属器を作り、文字を刻んでいたとは驚きです。

個人的には四角い器に心惹かれます。下の青銅器はさらに古い時代のものですが、とても細かい細工がされていて見飽きません。


さて、故宮から戻ってきて、台北の街もおのぼりさん観光で行きそうなところはだいたい巡ってきました!台北の中心街は日本の大都市の繁華街と似た雰囲気で、外国にやって来たという感じが薄めなのですが、古びた商店街はエキゾチックな風情があって良いです。

日本の首相官邸にあたる「総統府」が見学可能ということで行ってみました。
建物は日本統治時代に台湾総督府として作られたものです。見学できるのは1階、総統執務室は3階だそうですが、総統はこの日アフリカ訪問中で不在のようでした。パスポートを提示し、セキュリティチェックを受けていざ見学。

館内の展示は政府のPRなので、台湾の自然、産業、民主主義の歴史といったものが多いため、子供はちょっと退屈するかもしれません。しかし日本語で解説してくれる係員もたくさんいますし、最後の方でホログラムの頼清徳総統と並んで写真が取れるコーナーもあるなど、役所の展示としてはかなり頑張ったものになっていて結構楽しめます。それから、お土産ショップではここでしか買えないグッズがたくさんあります!
半導体産業の説明はとても充実しています。この分野では日本をはるかに凌駕して世界一なのが台湾ですが、その礎がこれです。TSMC創業者モリス・チャン氏が描いたTSMC設立構想図と工場レイアウト図とのこと。自国の産業に誇りを持っている様子が伺えます。

台北には古いものと新しいものが共生している良さがあります。そして美味しいものも沢山。気軽に来れることが分かったので、また訪れようと思います。

