神戸に寄ったついでに、神戸ファッション美術館で開催中の「やすらぎの近代絵画 -ユニマットコレクション ミレーからワイエスまで-」へ。

展示はミレーやルソーから印象派を経て藤田嗣治くらいまでのフランス近代絵画を中心としたものです。入場者は多くはなく、気に入った絵の前に好きなだけ立ち止まって鑑賞ができるというとても贅沢な時間でした。やはり絵を楽しむなら人だかりを気にせずこのくらいゆったりと見たいところです。
ミレーなどバルビゾン派の画家たちはフォンテーヌブローの森を沢山書いていますが、木々は影のように暗く、鬱蒼としています。画面全体が嵐のように暗いです。私が歩き回ったフォンテーヌブローの森は明るく光の差す森なので、このギャップは何なんだろうと思っていました。
ふと思い立ってChatGPT 5.2に質問してみました。質問は次のとおりです。
「バルビゾン派の絵画は暗い色彩の絵が多いと思います。これが後の印象派で特徴的であるような明るい風景画になっていくきっかけは何でしょうか?」
あたりまえですが、AIは理路整然と詳しく説明してくれます。まあ、自分の専門分野のことを尋ねるとAIがいかにいい加減な答えも返してくるか分かっていますので、帰ってから文献にも当たって裏取りをしてまとめてみると、次のようなことでした。
バルビゾン派はまず自然や農民生活の厳粛さや重さを表現したいと考えて、色彩もそれにふさわしいものであったこと。また、当時、屋外でスケッチはしても完成させるのは室内であったのが、次第に戸外で完成まで描くようになり、それに伴って実際の光が強く認識され表現されるようになったとか。その過程では、持ち運びしやすいチューブ入り絵の具の発明や、明るい青・黄色・緑の顔料の登場もあった。そして、その過程で当初の厳粛さよりも一瞬の美しさが重視されるようになっていった。
今回はAIが結構的確に教えてくれたと思います。内容確認をする労を厭わないならAIと一緒に美術鑑賞するのも悪くないなと思いました。

